専門学校様のwebマーケティン…

志願者確保が難しくなった背景と、今求められる発信のあり方
2018年以降、日本では若年層の人口縮小が加速し、高校卒業生の数が全国の高等教育機関の定員総数を下回る状況が続いています。進学先の選択肢は豊富にあり、高校生にとっては専門学校も四年制大学も「どこでも選べる」環境になっています。こうした構造的な変化のなかで、ただ待っているだけでは入学者を確保することが難しくなっています。以前は進学ガイダンスや合同説明会に参加するだけで一定数の高校生と接点を持てましたが、近年はそうしたイベントへの参加者自体が減少傾向にあり、従来型の手法だけでは思うように学生へのアプローチができません。これからの学校運営においては、旧来のやり方を見直し、高校生が実際に情報収集している場所やタイミングに合わせた発信戦略を構築することが不可欠です。
情報を「届ける」から「響かせる」へ——Web活用の新しい視点
高校生のスマートフォン所持率が90%を超えた現在、進路に関する情報収集はオンラインが中心です。学校案内のパンフレットやDMを郵送するだけでは、そもそも手に取ってもらえないケースも少なくありません。重要なのは「発信した」という事実ではなく、「相手にきちんと伝わったか」を確認することです。意欲的な高校生はSNS・動画プラットフォーム・学校の公式サイトなど複数の媒体を横断しながら情報を集めています。そのため、どれか一つの媒体に絞るのではなく、複数チャネルを組み合わせた発信が効果的です。また、情報を一方的に流すだけでなく、オンライン相談会などを通じて高校生や保護者とリアルタイムで双方向のやりとりができる場を設けることが、学校への親近感や信頼感を育む上で非常に有効です。
早期から接点をつくる——高校1・2年生へのアプローチ戦略
進路を本格的に考え始める高校3年生だけをターゲットにしていては、情報発信のタイミングとして遅すぎることがあります。高校1・2年生はまだオープンキャンパスに積極的に参加するわけではありませんが、SNSや動画コンテンツを通じて漠然と将来のイメージを膨らませています。この時期から自校の存在を認識してもらい、ポジティブな印象を持ってもらうことができれば、いざ進路を具体的に絞り込む段階で選択肢として浮かびやすくなります。自宅にいながら学校の雰囲気を体験できるバーチャルコンテンツや、在校生・卒業生のリアルな日常を伝える動画などを充実させておくことが効果的です。また、地元企業と学生が協働して取り組むプロジェクトをメディアに発信することで、学校の存在感を社会全体に広め、保護者世代へのアピールにもつなげることができます。
自校ならではの価値を言語化する——独自性の整理と発信
情報発信の量を増やすだけでは、入学希望者の獲得にはつながりません。大切なのは「なぜこの学校を選ぶべきか」という理由を、高校生が抱えるニーズと一致する形で伝えることです。自校の強みだと思っていた内容が、実は高校生が求めていることとズレている場合もあります。そこで重要になるのが、「他校が提供できていないこと」「自校が応えられること」「高校生が本当に求めていること」の三つを重ね合わせ、他校にはない自校ならではの存在価値を明確にする作業です。この視点を持つことで、市場における自校の立ち位置が明確になり、「○○を学ぶならこの学校」というブランドイメージを確立できます。卒業生の就職先や活躍の様子、在学中に取り組んだプロジェクトなど、入学後の未来をリアルにイメージできるコンテンツを積極的に発信しましょう。
オンライン・オフラインを組み合わせた具体的な集客施策
実際の情報発信では、複数の手法を組み合わせることで相乗効果が生まれます。オンライン施策としては、10代の利用率が高いInstagramやX(旧Twitter)、LINEを活用したSNS発信、YouTubeへの授業風景や在校生インタビュー動画の投稿、さらには特定の分野に関心を持つ高校生が自然に流入してくるよう設計されたテーマ特化型のWebメディアへの掲載などが挙げられます。こうした特化型メディアは、その分野への進学を真剣に考えているユーザーが集まる場であり、自校との相性が高い志願者へのピンポイントなアプローチが可能です。オフライン施策としては、体験入学イベントや学生作品の展示会が有効で、高校生が自分の目でクオリティを確かめる機会を提供できます。外部の広報専門家を活用することも選択肢の一つですが、学校内部の声の収集や日常的な情報発信は自校で担うなど、役割を明確に分けることが成功のポイントです。
まとめ
若年層の人口縮小が続く現在、専門学校が入学者を安定的に確保するためには、従来型の受け身の広報から脱却し、高校生が情報を収集している場に合わせた能動的な発信戦略が欠かせません。SNSや動画、特化型Webメディアなど複数チャネルを組み合わせながら、高校1年生の段階から継続的に接点を持ち続けることが重要です。そのうえで「他校にはない自校ならではの存在価値」を高校生のニーズと照らし合わせて言語化し、卒業後の未来像まで含めたブランドメッセージとして発信することが、選ばれる学校づくりの核心となります。
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